居場所2008年07月07日

 いつものようにマクドナルドのカウンター前に立つた。早朝時間帯で人手は少ない。接客担当の顔なじみのオバサンはドライブスルー客の接客に追われている。トイレに行き用を済ませてカウンターに戻ると、ホットコーヒーがミルクなしペットシュガー1本のいつものセットでトレーに載せられて待っていた。常連客の定番オーダーへのすばやい対応だった。いつもの窓際の席で早朝ウォーキング後の寛ぎ時間が始まる。コーヒーを飲みながら読みかけの文庫本を開く。
 リタイヤ生活も約2ヶ月が経過した。現役をリタイヤするということの意味が徐々に観えてくる。リタイヤするということは現役時代の職場という「居場所」を失うことだ。失った居場所に代わる新たな居場所が必要となる。テレビを見ながらひとりで無為に時間を潰している自宅の居間は居場所だろうか。居場所は、単に存在しているだけの「生息場所」とは違うように思う。自分にとって意味のある時間をもたらしてくれる空間なのだろう。それは意識的に造り上げていくしかない。
 50分ほどの早朝ウォーキングの後のマクドナルドの窓際の席は私にとっての居場所のひとつになりつつある。

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