なばなの里&香嵐渓(初日)2011年11月28日

 27日~28日に一泊二日で地域の知人グループの懇親ツアーに出かけた。行き先はなばなの里イルミネーションと紅葉の香嵐渓をメインとした三重県と愛知県の観光スポットだった。
 後方三分の一がサロンになった観光バスで朝8時30分に総勢22名で山口を出発した。渋滞もなく10時20分には最初の目的地の滋賀県甲賀市信楽町にある信楽陶芸村に到着した。奥田忠佐エ門窯という100余年の歴史のある窯元での見学とお買い物である。今は使用されることのない大きな登り窯の前で、係員が観光客相手に慣れた口調で面白おかしく口上を述べる。その後隣接の店舗でのお買い物。大小様々な信楽狸が出迎える。
 関のサービスエリアで昼食の後、三重県亀山市にある東海道五十三次47番の関宿に到着した。バスを降りるとボランティアガイドのオジサンが待っていた。散策前のガイドで色んなことを初めて知った。歴史は7世紀の壬申の乱当時に設置された三関のひとつ「伊勢鈴鹿の関」にさかのぼる。この関を境にして関東と関西の呼称区分が生まれたという。取り立てて古い建物や著名な史跡があるわけではない。街並み全体が古い宿場町の景観を留めていることから国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。実際に歩いてみてその雰囲気は十分に伝わった。町の東西の端の「追分」(道が二つに分かれる場所)を挟んで1.8kmの街道筋に古い「うだつ」のある町家が200軒余りある。街道筋からは電信柱がほとんど見えない。行基開創と伝わる日本一大きな地蔵堂「地蔵院」や旅篭の歴史資料館「玉屋」、伝統的な町家を公開した「まちなみ資料館」などを見学して次に向った。
 3時過ぎに宿泊地の三重県桑名市の「長島温泉・ホテル花水木」に到着した。チェックインしてしばらく休憩してから再びバスで今回のメインでもある「なばなの里・ウインターイルミネーション」見学に出かけた。ホテルから会場まで通常約10分の距離にある。ところが日曜夕方のピーク時間帯である。大渋滞の道路を30分ばかりかかってようやく到着した。ベゴニアガーデン入口前の湖畔で5時ちょうどのイルミネーション点灯の瞬間を待った。鐘の合図とともに暗くなった湖面の無数のイルミネーションが川が流れるように点灯した。彩りが次々に変化する。その幻想的で鮮やかな雰囲気にしばし見とれていた。ベゴニアガーデンに入り4棟の大温室のゴージャスなベゴニアをはじめとした数々の花に囲まれる。温室を出た所で無数の観光客の大行列が待っていた。長蛇の列の牛歩の歩みに耐えながらようやく「光の回廊」に入った。200mの光のトンネルを抜けるとテーマイルミネーションのゾーンに入る。今年のテーマは「日本の四季」。8000坪の広大なスペースの光の舞台が春夏秋冬に合わせて鮮やかに彩りを変えていく。続いて100mの2番目のLEDライトのトンネル「宝石箱」に入る。LED特有の青や紫系のライトが宝石をイメージさせる。最も感動的だったのは出口近くのライトアップされた日本庭園の紅葉が湖面に映された幻想的な光景だった。
 1時間半ほどの滞在を終えてホテルに帰った。7時からの夕食は和牛の陶板焼きや伊勢海老の天麩羅をメインとした和食のコース料理だった。懇親を深めながらの夕食を終え、席を変えて二次会会場のカラオケルームに移った。歌自慢たちがそれぞれの十八番を披露し自室に戻ったのは11時近くになっていただろうか。広々とした大浴場で長い一日の疲れを癒し日付が変わる頃にようやく眠りに着いた。