人権・同和教育という新たな活動分野への参加2012年05月18日

 新たなボランティア活動の初参加の日である。西宮市人権・同和教育協議会(西同協)の委員の一人として今日の定期総会に参加した。
 山口地区の民生委員・児童委員協議会からの派遣である。前任者は6年続けて派遣されており、派遣者の検討の場で交替は必死の雰囲気だった。ところが引受け手が中々決まらない。私の二年間の補導委員終了が念頭にある会長から強い打診があった。結局次の条件を付けて引受けた。「人権・同和教育といった活動は本来より多くの人が経験すべき分野の筈。1年後には必ず新たなメンバーに交替することを会として確認するなら引き受けたい」。そんな経過での新たな活動への参加だった。
 会場の市立勤労会館ホールをほぼ満席の委員が埋めていた。出席者に若いお母さんたちの姿が目立った。渡された議案書に目を通すと就業前教育、小学校、中学校、高校・大学、進路保障、PTA、女性、社会教育、企業、広報の9専門部で構成されている。圧倒的に多い学校関係者や保護者代表の多くが若いお母さんたちのようだ。こうした分野の活動に若いお母さんたちが多数参加しているのは意外だったが、子どもたちへの人権教育への波及という点からは素直に喜こばしいと思った。
 1時半から始った総会は型通りの式次第で坦々と進行した。今年度運動方針案について恐らく異例の唯一の質問があった。橋下大阪市長が大阪人権博物館の運営補助金廃止を言及しその存続が危ぶまれていることについての質問だった。人権に関する貴重な施設の存続を望む立場から西同協役員としての考えを質したものだ。「関係自治体の判断に属する問題で言及する立場にない。個人的な意見としては補助金廃止は残念だ」との会長答弁は、紋切り型でないギリギリの誠実さとして受け止めた。