落研・女子大生四人の熱演2012年05月19日

 県民交流広場校区協議会の発足後初めてのイベントが開催された。関学の落研・甲山落語研究会による「ひろば寄席」である。会場のコミュニティーセンターには500円の有料チケットながら70名余りの観客がつめかけた。年配の観客に混じって小学校の子どもたちの姿もチラホラ目につく。
 二回生1人と三回生3人の出演者全員が着物姿の女子学生である。可愛らしさはあっても話芸そのものは期待できないのではないかという懸念は杞憂だった。それぞれの枕もイマドキの女子大生らしさの溢れる笑いのとれる見事なものだった。それでいてうまく本編の演目に繋げている。
 本編の演目に入ると表情が一変する。可愛らしさをかなぐり捨てて目いっぱいの表情で熱演する。その一生懸命さがまたカワユイ。近くの席の小学校高学年の男の子が思い切り笑っていた。古典噺なのにほんとに分かっているんだろうかと思ったが、壺に嵌まった笑いなのでみていて嬉しくなった。それもまた若い素人演者たちの力量なのだろう。キョウビの落研のレベルも捨てたものではない。