タモの樹が芽吹いた2013年04月23日

 相変わらずの肌寒さが続いている早朝の散歩道だった。有馬川土手道のさくら並木が葉さくらに衣替えした頃、愛宕橋たもとのタモの樹も薄緑の瑞々しい新芽をつけ始めた。川面に広げたまばらな新芽の枝振りの向こうに、改装したばかりの鋼の名来橋が佇んでいた。違和感のあった人工的な鋼の橋もそれなりに柔らかな風景に溶け込みはじめた。
 すぐ傍の空に突き出したさくらの枝先で一羽のツグミがとまっていた。近づいても微動だにしないその姿に野鳥の凛とした孤高が伝わってきた。