この町の写真文化の定着(第6回山口フォトコンテスト)2016年03月06日

 山口フォトコンテスト展示会の最終日の今日、3年ぶりに会場の山口ホールに足を運んだ。今回で6回目を数える。6年前に山口ホール運営委員を務めていたこともあり、コンテストの起ち上げに関わった。2回目には作品を出品したが、山口ホール運営委員会の解散等もあり、その後は何となく縁遠くなった。今回は作品を出品した知人からの案内もあり、久々に出かけた。
 朝10時過ぎの会場には三々五々鑑賞者の姿があった。山口ホール運営スタッフも午後の表彰式を控えて全員顔を揃えている。会場の一角でさくらFMの実況放送が行われ、コンテストの実行委員である知人が取材を受けていた。83名、135点の応募があったようだ。展示作品を観ながら出品者の多くが知人であることを知った。
 会場の奥の壁面に展示された入賞作品を最後に観た。特選の「晩秋の雲」と題した作品は、上山口の田園風景の上空を覆った雄大な雲の流れを見事な構図で捉えたものだ。来場者の最も多くの支持を集めた「みんなで選んだ賞」は、有馬川とおぼしき川面を水しぶきをあげて飛び立ったカワセミの姿を捉えた作品だ。高速連写の1枚のようだが見事にシャッターチャンスを捉え、飛翔するカワセミの翼の動きと飛び散る水しぶきの鮮やかさに息を呑んだ。
 久々に観賞したフォトコンテストはこの町に写真文化を着実に定着させていることを窺わせた。