姪を挟んだ久々の兄妹の風景2016年08月18日

 子どもたちのお盆の帰省も後半に入った。息子の配偶者は実家に戻り、娘の配偶者は出勤を控えて帰宅した。我が家に両親と息子娘の束の間の家族水入らず風景が訪れた。10数年前に息子が結婚して家を出るまでは当たり前だった風景がプレイバックした。
 ソファーで寛いでいた息子の傍にようやく慣れてきた花ちゃんが近づいた。愛想を振り巻くかのような花ちゃんの仕草におじちゃんが思わず抱っこした。途端に花ちゃんがむずかりはじめ手足をばたつかせて脱出を試みる。たかだか三日ばかりでは抱っこされるわけにはいかないとでもいうように・・・。ソファーの反対側にいた母ちゃんの膝に無事脱出した。
 この顛末を微笑ましく眺めながら思いついて写真におさめた。一抹の感慨がよぎった。兄妹二人の写真を撮ったのはいつのことだろう。花ちゃんが加わった十数年ぶりの兄妹のツーショットにこの間の歳月を想った。兄妹が巣立ってそれぞれの生活を始めて久しい。帰省しても共通の話題がなくなった二人が言葉を交わすことも稀になった。花ちゃんという新たな血のつながりが、兄妹のコミュニケーションを促している。