認知症への地域の関心の深さ2018年02月24日

 山口地区で初めての認知症カフェの立上げ準備が進んでいる。先日、運営スタッフに応募いただいたボランティアの皆さんを対象にオリエンテーションを開催した。応募者の事前連絡は10名程度だった。ところがふたを開けてみると最終的に登録者は18名を数えた。とりわけ驚ろき嬉しかったのは山口の旧地区在住のご婦人たち7名の応募があったことだ。
 山口地区は村社会の風土が色濃く残る旧地区と北六甲台等の大型住宅開発で誕生した新興住宅地が共存する。旧地区の福祉は旧来の家意識をにもとづく互助的な共同体意識で維持されているように見える。それだけに社会福祉の制度や活動には少し距離を置いて関わるという印象があった。白紙の状態からスタートした新興住宅地の福祉が社会福祉制度を積極的に導入し新たな活動に意欲的であるのと対照的である。
 認知症カフェ立上げについても住民組織としては新興住宅地の福祉ネットが深く関わってきた。運営スタッフのボランティアも新興住宅地の住民が中心になると想定していた。それでも潜在的ニーズの働きかけのためボランティア募集のチラシを新旧両地区の自治会ルートで回覧してもらった。このチラシをみて応募いただいた方が予想外に多かった。旧地区の認知症予防のいきいき体操での口コミ効果も大きかったようだ。
 この応募結果を受けて思ったのは地域の認知症への関心が予想以上に広く深いということだ。山口全域からまんべんなく応募があった。また従来ともすればこうした活動に消極的だった旧地区でも個人としては応募を決断するだけの強い関心があることを物語っている。

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