知人の早すぎる死2008年06月06日

 8日ぶりに大阪に出かけた。昨日、異業種交流会のメンバーの訃報を受け取った。用件のひとつはその葬儀に参列するためだ。天王寺駅から南に10分ばかり歩いたところに大阪市立葬祭場「やすらぎ天空館」があった。開式5分前の広い会場の一般席には多くの参会者がすでに席を埋めていた。
 祭壇正面に飾られた故人の遺影には、ここ2~3年彼をひときわ目立たせていた濃い口髭はなかった。自分の髭面を撫ぜながら親近感を寄せていたメンバーのひとりだった故人を偲んだ。会の古くからのメンバーの早すぎる48歳の死だった。2年前の会の総会を兼ねた忘年会で、娘さんのスイス留学の体験から日本の「いじめ」「子育て」「家族や親子関係」の問題点を熱く語っていた姿が懐かしい。
 遺族の焼香が始まった。喪主の奥さんに続いて子供たちが母親の作法をならって焼香に立つ。1男3女の今時珍しい子沢山である。恐らく上は高校生から下は小学生と思われる。彼の忘年会でのコメントの背景を知らされた。突然の病が、家族と自身が経営する事業への熱い想いを一瞬にして奪い去った。その早すぎる死がもたらしたものを想う時、彼の無念さは想像に余りある。
 一般焼香が始まり彼の遺影を見つめながら心から冥福を祈った。次の用件である労働委員会の事件調査の場に向いながら、無事定年を迎え尚やりがいのある場面に身を置く機会のある自身の幸せを感謝した。