庶民派家族の食卓2009年04月06日

 岡山の義父を見舞って帰宅後の昨日の夕食は、久々に家族三人が揃って食卓に着いた。献立は霜降り牛のすき焼きである。1週間前に但馬の朝来に知人の山荘を訪ねたおりに但馬牛専門店で調達したものだ。
 家計を預かる家内には決断不能の買物である。資金源は家計と別腹の私の懐だった。出来上がったすき焼きを前にして、「太っ腹オヤジのポケットマネー」を娘に念押しする器の小さなオヤジがいた。我ながらいじましい。
 熱々に炊きあがった肉をおごそかに口に運ぶ。柔らかい!確かに違う。溶けるような歯応えが何とも言えない。庶民派家族の共通の感想が口をつく。
 残業や友だちづきあいで、このところ娘の遅い帰宅が続いていた。久々に家族全員が顔を揃えた食卓は、ささやかな幸せに包まれた。