住宅街からの雲海の眺め2015年11月03日

 朝6時過ぎに自宅を出た。住宅街を北に向かって歩を進め、北の端のグランドを備えた大きな公園にやってきた。遊歩道から中国道越しに北側の盆地を眺めた。予想通りの風景が眼下に広がっていた。見事な雲海だった。すぐ先の丘陵の麓をすっぽりと覆い尽くしている。
 公園の北東の入口の階段を昇り南の風景を眺めた。いつもは見える神戸市北区のベッドタウンが雲海の下に埋もれている。わずかに高層マンションの最上階だけが顔を覗かせている。
 公園を後にして、住宅街を北東に進んだ。最北端の位置にボランティアセンターのある安心プラザの建物がある。裏手に回ると道場町の山並みが一望できる。ここからの雲海の眺めもまた雄大で幻想的だった。
 帰路に就いた。住宅街の小学校の北側の坂道を下った。正面には公智神社の背後を囲む社叢のある丘陵が広がっている。ここでも丘陵手前の下山口の集落がすっぽり雲海に包まれる貴重な風景があった。
 雲海は、山間部の盆地で湿度が高く放射冷却で地表面が冷えた晩秋や初春の早朝に発生しやすいという。山口町は広大な三田盆地の南の端に位置する。雨上りで湿度も高く冷え込んだ晩秋の早朝だった。発生条件を全て満たした今朝の早朝散策が、見事な雲海の風景をキャッチする思わぬ行幸をもたらした。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック