障がい者福祉という分野2017年06月27日

 社会福祉法人・一羊会の評議員会に出席した。新役員選任、2016年度決算、社会福祉充実計画の審議と2016年度事業報告が議題だった。
 審議事項よりも事業報告に注目した。一羊会は主として知的障がい者の就労支援、生活支援を中心に八つの事業所を運営する法人である。それぞれの事業所の取組み報告が行われ、事業内容の全貌がおぼろげながら理解できた。
 地域福祉活動に関わって9年になる。この間、地域の障がい者のつどい場に参加したりして断片的に関わりを持ったが、今回の2時間に及ぶ評議員会に出席して障がい者福祉という分野に初めて本格的に関わった気がした。
 報告の中で「一般に障がい者の高齢化は健常者の10年くらい早いと言われる」という発言が気になった。質問に対して次のような説明があった。「障がい者の健康管理の難しさや運動不足が筋力低下を招きやすかったり、痛みについての鈍さが治療の遅れをもたらしやすい等の事情から、高齢化というより相対的な身体機能の低下が健常者よりも早くなりがちと言える」。なるほどそういう面は否定できないと思った。であれば高齢化の先取り的な縮図が障がい者福祉の分野で生じているのではないかだろうか。
 評議員会後の懇親会に参加した。障がい者家族の会である手をつなぐ育成会の役員であるご婦人方と懇談の機会を得た。皆さんの共通の願いが親亡き後の託せる場であるグループホームの開設にあることをあらためて知った。一羊会が計画中の北部地区のグループホーム開設が国の補助金申請の不採択で大幅に延期になるようだ。北部地区の家族会の皆さんとの連携や地域組織の支援の必要性を痛感した。

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