クリニックの診察台で思ったこと2019年06月14日

 キーン、シュー・・・・。耳に入ってくるのは耳障りな金属音と空気の吸引音の絶え間ない物音だった。倒された診察台に仰臥して目をつぶるしかない状態だった。
 住宅街の歯科クリニックの診察室である。入歯の不具合で一週間おきに通っていた。一定の期間を超えると歯ぐきが痩せて入歯とのかみ合わせの不具合が生じる。場合によっては入歯そのものの交換という事態になる。そんな事態を迎えていた。
 加齢とともに医者通いが増えてくる。診察券の枚数ばかりが増えてくる。今のところは医者通いで済んでいる。何年か後には施設通いが加わるのだろう。じたばたしても始まらない。ウォーキングやらストレッチやらで可能な範囲で健康の予防維持に努めよう。
 物思いにふけるしかない診察台に仰臥してとりとめもなく物思いにふけった。