一時帰国のフィリピン永住の知人を囲む会2019年06月30日

 18年前からフィリピンに永住している現役時代の知人がいる。50代前半で伴侶を病でなくし、それをきっかけに海外移住を考え、57歳の時に移住に踏み切ったとのこと。
 その知人S氏が奥さんの年忌法要で一時帰国された。現役時代の知人たちの呼び掛けで大阪難波の料理屋でS氏を囲む懇親会が開催された。彼は労組結成時の中心メンバーだった。そのつながりで労組役員OB達を中心に16人が顔を揃えた。
 17時から始まった懇親会はS氏のフィリピン生活の現状報告を皮切りに参加者全員の近況報告で19時過ぎまで続いた。飲み放題の飲酒も手伝ってしばしば突っ込みが入り脱線する。話題の中心はやはりS氏のフィリピン生活に関わるものだ。移住後の早い段階からの10数歳若いメイドさんとの交流、メイドさんの娘さんへの経済的支援、フィリピン社会の貧富の格差や差別の実態、日本の半分程度の生活費等々。
 伴侶の死を契機とした大胆な人生設計の転換は、S氏に波乱に満ちた充実した老後をもたらしたようだ。日本在住の子どもたちもフィリピンを終の棲家とするという彼の決断を支持しているとのこと。S氏のそうした人生模様をチョッピリ羨ましく聞きながら自分には到底できなかっただろうと思わざるを得なかった。