コミュニティ交通の模索2019年06月15日

 今年度初めての山口地域活性化推進委員会が開催された。4年前に山口の10自治会と14地域団体をメンバーとして発足したオール山口の組織である。地区社協会長就任以降、欠かさず出席している。
 取り組み内容は大きく3つある。第1に毎年11月開催の「にしのみや山口アルキナーレ」の取組みである。第2に山口地域コミュニティ交通検討委員会の報告である。第3に自治会中心に集約化される市、県、警察への公共要望提出の報告である。
 今回、個人的にコミュニティ交通の検討経過の内、以下の点の報告に注目した。
 ①高齢化の進行に伴い周辺地区でも生瀬、名塩、有馬、八多で運行が始まったり、立上げの検討に着手している。
 ②成功事例と言われる生瀬のコミバスは宝塚方面への巡回路線で地域がまとまれる環境があったが、山口の場合は名塩、岡場、有馬、三田と多方向のニーズが想定されその点の困難さがある。
 ③コミュニティバスの運行には足の利便性確保という点だけでなくバス車内での会話を通じたコミュニティ機能がある。
 高齢化に伴う足の確保の方策には幾つかの視点がある。カーボランティア、オートドライブの進捗、カーシェアリング、スマホアプリ活用の有償移送サービス、そしてコミュニティ交通等である。多面的な検討による地域の実情にあった方向性の見極めと選択が課題となる。