労組結成50周年記念講演の機会2019年09月16日

 出身企業の労組が結成されて50年を迎える。9月26日に定期大会が開催され、大会後の50周年記念事業の一環で記念講演をすることになった。労組結成の中心的な役割を担い、初代書記長に就任した。結成当時の三役は亡くなったり海外移住者だったりして実質的に私しか大会出席が叶わない。そんな事情もあっての講師依頼だった。プロジェクターによるプレゼンが可能ということだったのでパワーポイントで30分程度のプレゼン用12シートを作成し、担当者に送信した。
 考えてみれば極めて稀で幸運な事例である。50年の時を越えて結成時の中心メンバーが当時の経過や生い立ちを語るのである。結成に関わった年齢がよほど若く、その後の長い人生を無事に過ごしたということだ。結成時に24歳だった若者は今や後期高齢者を目前に控えた74歳の高齢者である。
 他方で出身企業と労組が50年の時を経て尚存続しているという僥倖にも感謝せねばならない。大手と言われる企業の統廃合が相次いだ業界である。ある大手企業グループの傘下に入ったとはいえ尚出身企業の社名と独自性は維持されている。
 150人ほどの若い代議員を対象に「歴史を受け継ぎ未来を拓く」をテーマに行うプレゼンテーションはやりがいのある貴重な機会である。若い世代の後輩たちに結成時の想いを伝えられる機会に恵まれたことにあらためて感謝した。