生命が息吹く季節2022年05月04日

 GW真っ只中の朝、いつもより遅い8時頃の早朝ウオーキングだった。有馬川の土手道を名来神社に向かっていた。まばゆいばかりのさくら並木の新緑の葉っぱが次々と目に入る。
 道に腕を伸ばした枝から糸を引いた毛虫の幼虫が垂れ下がっていた。1Cmにも満たない細い緑の幼虫が顔にぶつかりそうになって思わず顔を背けて躱した。幼虫の姿を収めたいと思ったがなかなかうまく撮れない。ようやく樹の幹を背景にした幼虫をキャッチした。
 国道に出たところで山口のシンボルでもある大ケヤキを目にした。つい先日まで枝だけが目につく骨だらけの大樹だった。今は生えたばかりの瑞々しい葉っぱが初々しい装いで迎えてくれる。
 誰かの小説で「新緑の季節は命の闘いの季節だ」と綴っていた記憶が蘇った。毛虫や若木など多くの生物が新たな命を得て育ち始める季節である。見た目の心地良さや美しさの裏側で、生命を育むための様々なバトルが展開されている。