コープの集会室で落語2席2022年05月20日

 一週間ほど前に街頭募金活動でコープの店を訪ねた。そのさい店内で旧知の店長と遭遇し、思わぬ誘いを受けた。なんと!コープで落語が上演されるので良ければ申し込みをとのことで案内チラシを貰った。
 19日18時から3階の組合員集会室で定員25名で桂吉弥さんとその弟子による入場料千円のプチ寄席である。早速、スマホでチラシ掲載のQRコードから予約した。
 当日、10分ほど前に会場に着いた。きっちり定員の25席の椅子が並べられ、正面には幕が張られその前にテーブルを赤幕で覆って座布団が置かれた高座?がしつらえてある。18時には25席が予定通り満席になった。
 前座の桂弥太郎さんの落語が始まった。題目は馴染みの「時うどん」である。それなりにこなれた所作で楽しめたがどこかゆとりのなさが気になった。15分の前座の噺しを終えていよいよ吉弥さんの登場である。
 吉弥さんがいかにも不安そうに急ごしらえの高座に上る。これをネタに噺しが始まる。3階席で観劇した藤原直美公演の話題を中心に巧みな「枕」で観客を楽しませる。ツボを心得たその話しぶりはさすがである。演目はこれも聞いたことのある「青菜」である。仕事先で隠居に酒の相手をした植木屋が、そのやり取りを家で友人の大工を相手にやってみるという噺である。後半の植木屋が女房相手に繰り広げるやりとりが巧みな話術と所作で楽しめた。
 19時にきっちり1時間のプチ寄席が終了した。珍しい会場での落語2席を味わって帰路に着いた。