木漏れ日と櫤(タモ)の樹2022年05月24日

 新緑の心地良い晴天の下を歩いた。名来神社のすぐ先の「丹波街道」を記した徳風会設置のポールで折り返すのがいつものコースだ。早朝7時過ぎに折り返し点に着いた。山口の北部丘陵地を道場町方面に向けて旧丹波街道が縫っている。名来神社の北側には旧街道に接続する間道が通っている。折り返し点はその間道の入口である。
 左右を竹藪で覆われたその地点でちょっとした感動の光景を目にした。折しも昇ったばかりの太陽がその陽光を竹藪に向かって投げかけていた。笹の合間を縫って木漏れ日の鋭くて鮮やかな光線が貫いていた。
 踵を返して神社前の愛宕橋の袂でまた足を止めた。櫤(タモ)の巨樹が聳えている。いつもは少し離れて全景を愉しんでいるが、その時は根元から見上げるように巨樹を眺めた。予想外に太い幹が交差しその先に鮮やかな新緑の葉っぱがそよ風に揺れていた。