夫婦の距離感2008年06月05日

 リタイヤ生活を1ヶ月近く経験してあらためて思い知らされたことがある。夫婦の距離感をどのように測るかという点である。リタイヤ後は日常生活で夫婦がともに過ごす時間が一気に増える。いきおい今まで特に気にならなかったお互いの習性が、やたらと気になったりする。
 例えば、家内は無類のおしゃべり好きである。私からすれば無意味とも思える会話を、のべつに話しかけられる場面がある。いちいち返事を返すのも億劫になる。適当に相槌を打っていたが、面倒になってそれさえやめてしまった。「返事位してよ」と文句を言われるかと思えばそうでもない。ある時、突然悟った。彼女にとっておしゃべりは一種のカタルシス(排泄行為)に違いない。しゃべること自体に意味があり、とりたてて回答を求めているわけではないのだ。男にとっての双方向のやりとりを前提とした「会話」と区別すべきなのだ。
 このような「悟り」はある意味で新鮮だった。リタイヤ生活ならではの発見かもしれない。こうした発見の積み重ねがビジネスライフ中には気づかなかった家内の実像の理解に繋がるのだろう。それが今後の長いリタイヤ後の夫婦関係を円滑に維持するための適正な距離感を教えてくれそうだ。

コメント

_ 和道 ― 2008/06/06 07:00

 毎日続くブログに感心しながら読ませてもらっています。反面、いつまで続くのか心配もしています。私の実感ではブログをアップすることに疲れてしまうこともしばしばですが、大丈夫でしょうか。

_ 明日香 亮 ― 2008/06/06 21:46

和道様
 今のところブログのテーマを問題意識として考えることで、モチベーションを維持しています。正直言って疲れるのも事実です。従って内容も玉石混交もやむなしです。ただ若者たちのブログは肩の凝らないにお軽いブログが当たり前のようです。見習うべきかもしれません。
 壱岐・平戸紀行を読みました。手軽にあちこちの旅を愉しんでいますね。ブログを読みながらお互いの文体の相似を感じます。
 明日7日の夜、中学3年5組の同窓会があります。楽しんできます。

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