夏越しの酒「銷夏酒」を味わった2012年07月03日

 日曜日に突然来訪された婿殿のご両親に、夏越しの酒「銷夏酒」を戴いた。生酒ということで長く置いておけない。かといって720mlをひとりで呑むには多すぎる。誰かと一緒に酌みかわせないかと思った。ご近所に酒好きのごく親しいご主人がいる。夫婦ぐるみで何度か旅行にも出かけた仲である。早速、家内がそこの奥さんに連絡し、俄かに我が家での昨晩のプチ宴会の運びとなった。
 我が家の献立のお好み焼きが酒の肴に変身した。ご近所さんの献立だった肉じゃがもこれに加わった。思い立ったらいかにも手軽に懇親の場を設けられるのがご近所づきあいの強みだ。
 さて夏越しの酒「銷夏酒」の出番である。冷蔵庫から取り出したよく冷えた熟成生酒の蓋を開ける。ぐい呑み用のグラスに注がれた冷酒は驚くほどまろやかで口当たりがいい。ラベルにはアルコール度数は20度とある。日本酒は一般に15度前後だから高目のアルコール度数である。この呑みやすい銘酒を二人で思った以上に早いペースで呑み干した。もっとも大き目のグラスの方で盃を重ねたのはご近所さんだった。あらかじめそのように配置していた家内の陰謀には目をつぶった。
 そんなわけで「美味い酒を呑む」ことを名目にした久々のプチ宴会が2時間余り続いた。リタイヤ世代の夫婦二組のとりとめない四方山話もたまにはいいもんだ。心地良い酔いに任せて11時前に眠りに着いた。