風情のある膳所の街並みを散策2015年10月02日

 先月初めに娘夫婦が滋賀県の野洲市から大津市膳所地区に転居した。娘夫婦は共稼ぎである。転居後の片付けが滞っているようだ。昨日、家内が娘宅に片付けの手伝いに行くというのでつきあった。朝7時過ぎに娘宅に到着した。片付けの手伝いに父親は、鼻っからアテにされていない。いても邪魔になるだけである。歴史ある膳所の街並みを散策してくるという父親を母娘は即座に送り出してくれた。
 最初に訪ねたのは義仲寺だった。木曾義仲の塚のある寺ということで境内には芭蕉の墓と並んで義仲の供養塔があると案内板に記載されている。ところが8時前に訪ねたものの9時からの開門でパスするしかなかった。
 北に向かい湖岸道路を渡ってお城のような博物館・琵琶湖文化館の東側の湖岸に出た。ここから東に向かって湖岸沿いの遊歩道をまっすぐ進む。彼方に見える琵琶湖大橋の上に浮かんだ山並みが美しい。にほの浜観光桟橋があった。ミシガンクルーズの発着場である。プリンスホテルのノッポビルを過ぎると直角に南に下る。近江大橋の美しいフォルムが飛び込んでくる。遊歩道に沿って大橋の下をくぐった先に、お目当ての緑に包まれた膳所城跡公園があった。
 琵琶湖に突き出た半円状の公園は、膳所城の本丸跡だったようだ。その東側には二の丸御殿や三の丸が復元されている。正門横に観光用案内板があった。公園の南に東西に広がる立地に膳所城ゆかりの10カ所の神社仏閣の観光スポットが掲載されていた。これは見逃せないと意を決して踏破することにした。
 和田神社、縁心寺、膳所神社、安昌寺、篠津神社、若宮八幡宮、本多神社とひたすら歩き続けた。膳所神社には本丸大手門が、篠津神社には北大手門が移築されて残されている。最後の本多神社を参拝した後、さすがに疲れて京阪電車で帰ることにした。京阪石山坂本線の瓦ヶ浜駅から乗車し膳所駅で下車して娘宅に帰り着いたのは10時45分だった。約3時間、2万歩もの散策だった。