社協福祉講座「地域で考える認知症サポート」2015年10月05日

 昨日、社協分区主催の福祉講座「シリーズ・基礎から学ぶ認知症講座」2回目の「パネルディスカッション・地域で考える認知症サポート」が41名の参加者を得て開催された。進行役のコーディネーターは、市社協地区担当・高田さんである。
 最初に助言者のNPO法人つどい場さくらちゃんの丸尾理事長から基調報告を頂いた。10年以上に渡る母、兄、父の在宅介護の経験が豊富な示唆に富んだ事例を挙げながら語られる。その介護体験が11年前のつどい場づくりの原点である。介護に関わる人たちへのつどい場をベースとした様々な支援活動の現場報告が歯に衣を着せないホンネのトークで語られる。「介護保険施行で町からお年寄りの姿が消えた」「送迎車は拉致車?」「認知症治療と称する投薬の弊害」「徘徊でなく迷子」「子供に迷惑をかけると思わないこと。子どもたちに自分の老いを見せ、死に方を見せることこそが大切」等々。後半は、TBS報道特集取材のDVDの放映だった。永年のつどい場利用者の訪問医師とタッグを組んだ最後の看取りのシーンは感動的だった。
 パネルディスカッションに移った。自治会、老人会、社協分区、ボランティアセンター、民生委員の各代表者からそれぞれの組織や役割を通じての認知症サポートに関わるコメントや自らの介護経験などが語られた。私も民生委員や福祉ネット事務局長の立場から発言した。
 2回目の認知症講座が予定時間を15分オーバーして終了し、社協副分区長として締めくくりの挨拶をした。「今回の講座が福祉ネットとの連携で従来の枠を超えて大勢の参加者を得られた。この地区での初めての認知症講座開催を認知症サポート元年の取組みと考えたい。地域の認知症サポートを社協分区の第8次地域福祉計画の目標「誰もが安心していきいきと生涯を暮らせる共生の町」の枠組みを通して具体化をはかりたい」等をコメントをした。