1年で最も美しい風景を歩いた2009年04月07日

 曇り空の続いた花冷えの週が空けた。温暖な気温が戻り真っ青な空が広がった。身をすくめていた桜の蕾が大きく伸びをして花弁を広げた。ようやく桜のまぶしい季節が訪れた。散歩道の風景が1年で最も美しい季節がやってきた。 
 1年前までの桜の季節は飛び飛びの休日の散歩道だった。リタイヤ生活の強みのひとつは、散歩道の風景を日々愛でられることだ。刻々と移ろう開花の様子を確かめながら、ここ数日あちこちの桜スポットをコースを変えて散策していた。
 透き通るような青空と温もりが外装を通して肌に染みとおるような陽光に包まれた今朝の散策だった。満を持して桜スポット巡りのコースを歩いた。川面に伸びた枝先には蕾や五分咲きや開き切った花弁が混在している。川沿いの満開前の桜並木は、濃茶色の枝にまぎれてピンクが沈んでいる。小川横の左右の並木が造る桜トンネルが、いやおうなく通り抜ける者の心を浮き立たせる。遊歩道の老木の堂々たる枝ぶりに止まっていた鶯が甲高い鳴き声を響かせた。
 散歩道の風景が1年で最も美しい季節を歩いた。

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