正月ど真中、酒と肴とテレビと居眠り・・・2010年01月02日

 家族が久々に顔を揃えた元旦の昨晩、夕食前にお勤めをした。仏壇前で息子と娘がオヤジと一緒に神妙に宗派の経文を唱えてくれた。盆と正月の年二回の我が家の恒例行事である。
 そして迎えた今日、朝から息子は高校時代の友人グループとのゴルフに出かけた。出掛けに両親それぞれに小遣いをくれた。お札を入れたポチ袋が思いつきでない予ねての準備を窺わせる。初めてのことだった。驚きとともに親を気遣う心根が身に沁みた。同時にいよいよ息子に庇護される側に回ったと実感させられたのも事実である。あるがままに受け止めよう。
 息子の嫁は昨日から実家に帰っている。家内と娘は昼前にいそいそと三田の百貨店に出かけた。一人だけの昼食を冷蔵庫に溢れている食材を皿に盛り付けて準備した。正月用の日本酒をレンジでお燗した。テレビの前のテーブルに酒と肴が並んだ。テレビでは箱根駅伝の往路がクライマックスを迎えようとしている。家族の誰も見ないこの番組も今は私だけのものだ。酒の酔いが回るにつれて瞼が重くなる。いつの間にかまどろんでいた。
 酒と泪と男と女・・・・。酒と肴とテレビと居眠り・・・。誰もいない正月ど真中の我が家のリビングである。結構これもいいもんだ。