市の民生委員会の広報の在り方は?2014年08月28日

 今日、久々に市役所を訪ねた。西宮市民生委員・児童委員会で初めて発足した広報部会の第1回会議に出席するためだ。7年前に民生委員に就任して以来、自動的に社協の役員にも名を連ねた。社協分区では広報部会に所属し、7年間に渡って広報紙編集の実務を引き受けてきた。そうした経験もあり、地区協議会からの広報部会への派遣を引き受けた。
 10時から開催された会議には、各地区から派遣されたメンバーと本部役員を合せて18名の委員と市の地域共生推進課の3名の職員が参加した。冒頭、事務局長である課長から、広報活動の必要性について述べられた。市の民生委員の欠員の多さが報告され、その背景に地域の民生委員の推薦組織関係者に民生委員そのものが知られていない点がある。併せて民生委員間や地区協議会間の情報交換や相互理解のためにも広報活動が必要とのことだった。
 その後、自己紹介を兼ねて13名の地区派遣者から意見が順次述べられた。広報活動だけでなく日頃の民生委員としての、仕事が多すぎる等の想いも交えた意見表明だった。名簿上、最後に意見を述べることになった。
 「誰に、何を伝えるかを整理しておくべき。課長の民生委員欠員問題への対応等の内部向け発信も必要かもしれないが、基本はやはり民生委員が対象とする地域の皆さん。何を伝えるかは時代背景を踏まえるべきで、超高齢化社会、格差社会、貧困化等の加速化の中で民生委員の役割がますます重要になってきた。そんな地域社会の弱者にとって民生委員は身近な地域で助けを求められる灯りの役割。残念ながら地域にそんな灯りがあることが十分に伝わっていない。そのための広報活動ではないか。財政逼迫の中で行政が地域や民生委員に過度な分担を迫っている現状は否定しがたい。そのことが欠員を増やしているという事情もある。そのためにも地域住民の立場からもの申すべきはキチンと言っていくというスタンスは広報活動でも欠かせない。その上で、行政のはざまにある困り事を受け止め、行政に伝えて対応できる民生委員の役割をアナウンスすべき。欠員問題はそうした広報活動をとおして民生委員の役割に共感し引き受けようという意欲ある人を発掘するという王道を進むしかないのではないか」。
 今後、二カ月に一回の定例会がある。資料として提供された篠山市の民児協の広報紙は、私のイメージにピッタリのレベルの高いものだった。会議でのまとめでは広報紙の発行に概ね賛同されたようだ。個人的にも発行に際しては編集の一端を担ってみようと思う。近い将来、広報紙「ささやま」の西宮版の発行が可能だろうか。