有間皇子物語公演のゲネプロ2014年08月29日

 市民ミュージカル劇団『希望』の「有間皇子物語」公演前日の昨晩、6時半からゲネプロ(通し稽古)が行われた。劇団後援会役員は、三日間にわたる4回公演では受付や駐車場整理等の裏方に徹しなければならない。そんなわけでこのゲネプロが唯一の公演観賞の機会である。
 役員は、5時半に会場の山口ホールに集合し、ゲネプロ開始までの1時間を、来場者にお渡しするプログラム、公演パンフレット、アンケート用紙、後援会入会申込書等のセッティングに追われた。4回公演ともに満席の入場者である。合わせて800部ものセッティングは、8名のメンバーで二組に分かれての作業でも容易に終わらない。半分ばかりを残したところでゲネプロが始まった。
 JMAはじめプロの客演はあるものの、劇団員たちも要所で重要な役をこなしている。前面に拡張された舞台で、本番と同じ舞台衣装、大道具・小道具、照明、音響をバックに堂々たる演技が披露された。迫力のある音響や鮮やかに展開する照明が、いやがうえにも俳優たちの演技を盛り上げる。2幕10場の古代ミュージカルファンタジーである。孝徳帝の有馬行幸、有間皇子の幼年期、孝徳帝と中大兄皇子の葛藤、孝徳帝崩御、中大兄の策略、有間皇子と真白良媛の出会いと別れ、裁きと藤白峠での処刑、白浜海岸、フィナーレと展開する髙井劇団代表の渾身の大作である。15分の幕間休憩を挟んで2時間半の舞台が終わった。
 明日からの公演が円滑に上演できるよう、後援会役員の最後の出番でもある。