在宅ケアの地域の事業者さんとの懇談会2016年07月19日

 先日、午前中の福祉ネット役員会の後、午後からオブザーバーとアドバイザーの皆さんにお越し頂き事業者懇談会を開催した。テーマは福祉ネットの今年度の最重点課題である「在宅ケアの地域支援の進め方」である。
 在宅ケアという医療・看護・介護の課題は住民組織だけでは手に余る分野である。幸い福祉ネットは設立当初から地域の病院、介護施設、障がい者施設、開業医、薬剤師、ケアマネジャーの皆さんをオブザーバー、アドバイザーとして連携してきた。今回も13名の専門分野の皆さんに参加して頂き、福祉ネット役員8名が参加した。
 それぞれの立場から地域住民の在宅ケアについて可能な支援を伺った。介護施設からは「介護全般の気軽な相談」「介護用具の貸出し」「在宅介助の指導」「介護技術の講習」等の提案があった。精神科の専門病院からは「認知症等の外来受診後の訪問看護」「電話による医療相談」「研修での専門医の講師派遣」が紹介された。在宅医からは「訪問診療、看取り、末期がんの緩和治療」が案内され、病院とかかりつけ医の使い分けも提案された。薬剤師からはかかりつけ薬剤師制度の概要が紹介され、お薬手帳の一元化や残薬管理等が紹介された。病院系特養所属のケアマネさんからは徘徊等の緊急時の受入れ等が紹介された。
 その後、相互の質疑と懇談に移った。「北部地域の訪問介護センターの脆弱さ」「徘徊者保護の地域での態勢」「介護者の緊急時のサポート」「デイサービス施設での緊急時の特養等での受入れ」「福祉マップ(認知症、寝たきり介護、障がい者等の要支援者とそれぞれのサポーターの地図上の特定化)づくり」等、多岐にわたる課題が意見交換された。
 1時間半という短時間ながら中味の濃い懇談会だった。

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