カタツムリ2012年07月06日

 晴れ間の見えない鬱陶しい梅雨の季節が続いている。朝6時過ぎに自宅を出た。どんより曇った低い空ながら、何とか傘なしで散歩はできそうだ。
 小一時間の散歩を終えて、住宅街麓の農道に帰ってきた。グレーの舗装路上の何やら茶色っぽい物が目についた。屈んで見てみるとカタツムリだった。道路を横断中のようで、胴体の後には黒い点々の足跡が残されている。子供の頃はよく目にしたこの生き物も、最近はとんとお目にかかったことがない。しばらく眺めながら、ふとあるフレーズを思いついた。「カタツムリ、殻がなければ、ナメクジラ」。(ショウモないッ)
 角の先の目玉を思い切り伸ばして一生懸命動いている。思った以上に早いペースにホッとした。農道とはいえ、車の走行も多い。下手をすると一瞬でこの健気な生き物は命を落としかねない。ガンバレ、ガンバレと呟きながらその場を後にした。それにしても梅雨の季節にカタツムリはよく似合う。

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