老後のライフワーク「風土記探訪講座」2012年10月18日

 公民館講座「国鉄有馬線(蒸気機関車が走った町)」の開講が二日後に迫った。パワーポイントで作成したプレゼン資料の最終チェックに余念がない。画像やタイトルのアニメーション表示やクリック音の挿入などの手法も導入している。「山口風土記探訪講座」をシリーズ・テーマとして3年目、7回目の講座を迎えた。
 今回も講座開講までに多くの人の支援や繋がりがあった。同じ「国鉄有馬線」をテーマに公民館講座を開講され、今年6月に他界されたYさんとは、民生委員としての関わりに始まって、晩年には共通の研究対象を通じての交流が深かった。今回の講座では、Yさんから託された貴重な資料を数多く活用させて頂いた。
 これまでの講座資料でもお世話になった地元の長老Oさんには、今回もまた貴重な情報を頂いた。何よりも「有馬口駅(山口の停車駅)」の駅舎、プラットホーム、売店、倉庫群の位置を現行地図上で復元できたのは、ひとえに有馬線運行当時を知り郷土史にも造詣の深いOさんのおかげだった。
 私の講座担当の公民館活動推進員のFさんにも三年前の開講当初から大変お世話になっている。推進委員会での開講提案に始まり、日程調整、ポスター、レジュメの準備、告知などに加えて、11月の廃線跡散策講座の下見にも付き合って頂いた。今後の開講講座のテーマ設定でも貴重な意見を頂き、励まされている。
 今や私の老後生活にとって「風土記探訪講座」はかけがえのないライフワークになりつつある。それは年ごとにテーマを変えて送り出す作品作りにも似ている。パソコンをプロジェクターにつないで解説するプレゼン形式であり、多くの方から得られた情報も含めてデータ一式を渡せばそのまま他の人でもプレゼン可能である。その点では多くの皆さんから得られた情報も後世に継承できる。Yさんが私に資料を託されたように、このプレゼンデータを誰に託せるだろうか。

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