狼の群れに迷い込んだ子羊2014年03月05日

 今日、朝10時から12時まで地区ボランティアセンターのボランティアコーディネーター会議に出席した。昨年11月と今年2月の7回に渡る市社協主催のボランティアコーディネーター養成講座を修了して初めてボランティアコーディネーターの資格がある。その資格を得て初めてこの会議に出席できるというわけで、今回晴れて出席の運びとなった。
 これまでこの会議の性格がよく分からなかった。初めて参加してみてその輪郭が把握できた。即ち、社協分区の事業部門の一つであるボランティアセンターの運営会議であり、ボランティアの提供を必要とする相談者と活動の提供者との調整会議でもあるようだ。
 ボランティアセンターのある自治会所有の安心プラザ2階会議室が会場である。給湯室も隣接し、長テーブル5台が設置され10数名の会議も可能な広さである。ノートパソコンや印刷・FAX・コピーの複合機も設置され、インターネットの接続環境も整っている。養成講座で他の分区のボランティアセンターの狭さや不自由さを聞いていただけに我が分区の環境は恵まれていると言える。
 14名のコーディネーターが出席した。私以外は全員ご婦人方である。コーディネーターを引き受けようという面々だけに経験も豊富で強者ぞろいである。出口横の席に着席し、新人の挨拶を促された。「狼の群れに迷い込んだ子羊みたいなもんです。できればこの席を定位置としていつでも脱出できるようにしたい」とギャグった。
 週2回の開設日の当番の確認、市社協の会議や研修要請の分担、地区社協主催イベントの役割分担、ボランティア要望の相談事例の対応協議等についてちょうど2時間かけて検討された。
 ビジネス社会の会議に親しんだ身にはいくつかの違和感あった。会議自体にレジュメはなく事前に全体像が掴めない。事前の配布資料はなく必要に応じてその場でコピーして配られるケースもある。議論はともすれば脱線しがちで、隣どうしのおしゃべり場と化す場合もアリのようにもみえる。いかにも主婦たちの井戸端会議の雰囲気である。とはいえビジネス社会の会議でなくボランティア組織の懇談の場なのだ。それはそれでメンバーの納得性があれば問題ないのかもしれない。私の個人的感想はどこまでも黒一点の少数派である。そんな想いを抱きながら、進行役の終了の言葉を待って、真っ先に戦線を離脱した。