都会の喧騒の違和感2014年08月06日

 昨日朝、2カ月振りに大阪に出かけた。天王寺の大阪市大病院で半年に一回のCT検査を受けるためだ。7時15分発の早朝バスに乗車するのも何カ月振りだろう。西宮名塩駅からは満員に近い「痛(!)勤電車」に乗り込んだ。乗客たちと触れ合いながらの30分余りの吊革頼りの車内だった。梅田駅から乗車した地下鉄車内は一層苛酷だった。乗客同士の完全密着を強いられ吊革さえも掴めない。ラッシュ時の通勤電車はこれほど疎ましいものだったのか。そんな気分に浸されながら、あらためて完全リタイヤの身を思い知った。
 8時45分に病院に到着し、血液検査と胸部CT検査を済ませて9時半には病院を後にした。天王寺駅に向かう大通りを歩いた。見上げると「あべのハルカス」などの高層ビル群が迫ってくる。振り返れば5カ月の入院生活を過ごした市大病院の高層ビルが見える。親しんだはずの光景がやけに白々しい。
 通勤ラッシュや高層ビル群といった都会の喧騒に今や違和感を覚える身となっている。それだけ今の穏やかな老後生活が馴染んでいるのだろう。人の営みのあるがままの理(ことわり)を噛み締めた。

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