高齢者実態調査の確かな手応え2015年10月09日

 今年度の民生委員の高齢者実態調査を初めて4日が過ぎた。訪問予定の192軒の半数を超えた。1日平均4時間近くをかけ約30軒を訪問するというペースである。一軒当たりの懇談時間は平均8分程度であり従来の倍近くを要するようになった。
 今年で8年目の訪問である。新規訪問先は年々増えているものの、毎年訪問するお宅が多数を占める。顔馴染みも増え、地域活動で交流のできた方も増えてくる。勢いおざなりに所用を済ますだけでは済まない。雑談に花が咲きプライベートな打ち明け話や悩み事相談にも花が咲く。
 肺癌で亡くなったご主人の喫煙を巡る絶えなかったいさかいが吐露される。先頃緊急入院したご主人の安否を憂う心情が語られる。70過ぎまで引き留められた苛酷な現役生活を終えた途端に下半身麻痺に襲われ楽しみだった老後生活が悲惨なものになっているというリタイヤオジサンの慚愧の声も聞いた。親しかった隣家の同世代の主婦の突然の死で精神的ショックを支えきれないという団塊世代の主婦の嘆きにも相槌を打つ。
 人生の機微に触れる様々なドラマを垣間見る。日常的にお付合いがあるわけでもない相手に語られる打ち明け話は、民生委員ならではの信頼感なのかもしれない。それだけに8年間に渡る訪問がそれなりの人間関係を積み上げてきたという言う確かな手応えを実感した。

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