地区社協総会でのメッセージ2019年04月29日

 10連休の二日目、地区社協の第24回総会が開催された。会長就任後3回目の総会だった。代議員定数32名の3分の2以上の出席が必要だが連休中とあって総会成立を懸念した。10時の開会時には出席者20名、委任状6名で無事総会が成立した。市社協事務局長はじめ9名の来賓、相談役、監事、3名の新役員、2名の協力員を含めて総勢36名の総会参加者だった。総会自体は坦々と進み、特に質問意見もなく11時過ぎには終了した。
 地区社協会長として開会挨拶で次にようなメッセージを発信した。

 住民各層の地域との繋がりが希薄化している。先日の自治会総会では高齢者の自治会退会の増加や子ども会の解散が報告された。ひとり住まいの高齢者が増えご近所付き合いの希薄化が心配され、先月も孤独死の事例が発生した。地域団体の会員減少と高齢化で役員のなり手が少なくなって運営が難しくなっている。共働き世帯の増加で子どもたちの放課後の居場所問題が深刻である。
 他方で新たな繋がりづくりの多様な試みが始まった。既存の地域団体の連携組織の福祉ネットが定着した。リタイヤオヤジ等を対象としたちょい呑みオヤジ会が5年目を迎えた。介護関係者を中心とした介護者の会やつどい場”あん”も発足した。認知症関係者のつどい場であるにこにこ丸山カフェが発足し、認知症サポートべんり帳の地区版も発行された。
 今後の新たな取組みとして「多世代交流と地域交流拠点づくり」がテーマになってきた。既存の地域組織と新たな居場所づくりを結びつける地域の多世代の多様な層のネットワークづくりが必要だ。地域福祉の要である地区社協が中心となって取り組みたい。市は共生型地域交流拠点づくりを多額の予算をつけて提案している。地区社協としてこの常設型の地域交流拠点づくりを多世代交流の有力な選択肢としてその実現に向けた検討に着手したい。