40年目の大晦日2008年12月31日

 大晦日である。私にとっては40年目の大晦日の感がある。40年間の現役生活を小売・サービス業界で過ごした。この業界は大晦日は特別の繁忙日だった。現場担当でなくともこの日に休みを取ることが憚られる風土があった。そんなわけで社会人になって以降、大晦日を自宅で過ごした記憶はない。ここ数年こそ夜10時前後の帰宅だったが、それ以前は紅白歌合戦終了後の帰宅も珍しくなかった。
 そして今日、リタイヤ後初めての大晦日を迎えた。一昨日以来の体調不良もようやく治まり、朝のウォーキングも再開した。散策ルートの二つの神社では、穏やかな陽だまりの中で氏子さんたちが初詣を迎える準備に余念がない。帰路にいつも立ち寄るマクドナルドでは家族客で混み合っている。朝から息子はゴルフに出かけた。家内はいつもの予約おせちを中止して自前のおせちに切替えた。朝から息子の嫁と一緒に台所でそのラストスパートに入った。よくぞ続くと感心するほどのおしゃべりが台所から聞こえる。トルコ旅行中の娘だけは不在だが明日夕方には帰国する。
 初めて目にする40年目の大晦日の我が家の風景だった。