地区社協福祉講座「ミュージックセラピー体験」2019年03月17日

 地区社協主催の福祉講座「ミュージックセラピー体験」が開催された。開催直前にあられが降り荒天に見舞われたが、すぐに止んで参加者への影響は最小限にとどまった。32名の参加者で会場はほぼ満席だった。
 講師は大阪音大卒業で日本音楽療法学会認定の音楽療法士・藤原直子さんである。冒頭、音楽療法は対象者に寄り添うことが大切で、例えば鬱の人には楽しい音楽でなくその気持ちに寄り添える音楽が望ましいとのこと。(なるほど) 音楽療法の解説を中心とした話の後、口腔ケアの定番(らしい)パタカラ体操を講師の電子ピアノの伴奏で「うさぎとかめ」の歌に合わせて合唱した。また持参して頂いたたくさんの楽器(小太鼓、木魚、鳴子、鈴、マラカス等々)が参加者に配られ、「上を向いて歩こう」を合唱しながら各自が自由に打ち鳴らした。更に持参して頂いた20近いトーンチャイムという珍しい楽器を鳴らしながら合唱したりと様々な体験をした。
 2時間の講座の最後の30分は用意された63曲もの歌詞コピーの中からリクエストされた曲をみんなで15曲合唱した。リクエストタイムの最後には研修部長の作詞作曲の「社協の詩」が披露された。配られた譜面付き歌詞コピーを見ながら講師が即興で伴奏されたのには驚いた。さすがに音大の作曲専攻卒業のプロである。
 講座終了後に講師と懇談した。リクエストタイムも要介護者たちの小グループでは欠かせない療法であるという。リクエストした人にその曲の選択理由を聞くことが会話の糸口になる。その人にとってのかけがえのない思い出があることが多い。じっくりその話を題材に会話する。それこそが音楽をかつよ寄り添い療法そのものなのだろう。
 ミュージックセラピーというケアの選択肢を初めて学んだ。

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