市長の市政報告会2014年03月31日

 昨日の午後、山口ホールで河野西宮市長の市政報告会があった。市長選挙を目前に控えての開催である。事前に配布されていたチラシには「私はこんな山口地域にしたい」というキャッチコピーで多面的で包括的な施策が記載されていた。民生委員や社協役員として、また劇団後援会の役員として、この町の福祉や文化の在り方には無関心ではおれない。そんな想いで現職市長の講演会にでかけた。
 山口ホールの7割方を占める聴衆を前に、約1時間の市長スピーチがあった。多くはチラシ内容の解説であり、特段目新しいものはない。むしろその後の30分余りの質疑応答に注目すべきやりとりがあった。
 ひとつは旧地区の連合婦人会長の「西宮北口駅近くにある男女共同参画センターの機能や役割を知って共感した。男性社会で封建的な山口にこそこうした機能が必要と思った。ただ山口からセンターに出かけるにも費用と時間がかかる。北部への機能分散や助成を検討してほしい」という要望だった。公の場で地元の男性リーダーたちの前で、山口の男性社会の風土を指摘し改善を訴えた質問者の見識に拍手した。
 今ひとつは、行政区の中で最も高齢化率の高い山口でのコミュニティーバスの運行についての情報提供や支援要請の意見である。これについて市長からは、「生瀬地区での住民主体の取組みを受けて市としてもモデル事業としてバックアップしている。この取組みの成果や実績等の情報は提供していきたい。まずは地域での自主的な取り組みをお願いしたい」旨の発言があった。
 さらに、先頃開催された住民主体の音楽祭の今後の開催に向けて市としてもPRをお願いしたいとの要望に関連して、「文化活動としては、山口の劇団が友好姉妹都市の梼原町のイベントに出演してもらえると聞いている。住民主体の活動が市の行事にも参画してもらっていることに感謝したい」とのコメントも飛び出した。我が市民ミュージカル劇団『希望』の活動についての評価であり素直に喜んだ。
 今回の報告会で分かったのは、様々な住民のニーズや要望はまず地域で自主的に取り組んでもらいたい。その上でそれがどこまで多くの住民を巻き込んだ強い要望であり本格的な取組みであるかを見極めながら対応していきたいという行政サイドの基本的スタンスである。「参画と協働」という基本をあらためて認識させられた。

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