「コウノドリ」効果2015年12月05日

 ドラマ「コウノドリ」を観ている。昨晩の第8話は先天性疾患がテーマだった。「もしお腹の子に障害があったら・・・その時、親や医療関係者はどのように受け止めるのか」という出産にまつわる最も本質的なテーマのひとつである。無脳症や口唇口蓋裂などの障害を抱えた出産を巡るドラマを観ながら様々な想いがよぎった。
 花ちゃん誕生前からこのドラマを観ていた。誕生前は出産に伴う多くのリスクを知らされ、そのリスクを乗り越える親や家族の覚悟を教えられた。その上でひたすら初孫とその母親の無事を祈ったものだ。
 そして出産を終え、母子ともに無事だったことを心から喜んだ。初孫・花ちゃんの誕生以来、花ちゃん中心のテンヤワンヤの生活が始まった。その愛らしさに頬を緩ませ、泣き止まないむずかりぶりに途方にくれたりする悲喜こもごもの毎日である。そんな中でのコウノドリ第8話だった。
 出産前に観ていたら深刻に考えさせられたドラマだったに違いない。現実は心身ともに健康な花ちゃんの寝顔のそばで観たドラマだった。それだけに元気な孫の誕生にあらためて心から感謝した。そんな言葉を隣で観ていた娘にかけると「ほんまや」としみじみした声が返ってきた。 朝起きた時に、一晩中泣きやまない我が子に疲れ果てたかのような娘の姿を目にする。初めての出産を体験し、娘は今子育ての大変さを身をもって思い知らされているに筈である。ドラマはそんな娘にその大変さを乗り越えるモチベーションをもたらしている。
 産前ばかりでなく産後にも及ぶ「コウノドリ」効果に拍手した。