緊急時のネットワークのありがたさ2017年02月25日

 朝10時過ぎ、携帯の着信音が鳴った。知人である最寄りの介護施設の施設長の幾分切迫した声が伝わった。「送迎バスのドライバーから報告があり、住宅街の路上で動けなくなっているお年寄りを見かけて保護した。自宅前まで送ったが、自宅の鍵がないようで玄関先で立ち往生されている様子だったとのこと。そちらで対応してもらえないか」とのことで住所と名前を伺った。「担当民生委員に連絡し対応してもらいます」と引き取ってすぐに当該住所の担当民生委員に連絡し、対応を依頼した。
 しばらくして民生委員さんから報告があった。「自宅前に駆けつけたが姿が見えない。念のためドアを叩き大声で呼びかけるとご本人が出てこられた。家族に連絡し鍵の所在場所を聞いて無事家に入れたとのこと。少し足が不自由でリハビリを兼ねた散歩中に体調が悪くなり路上で動けなくなったようだ」。
 最初の一報から結果報告まで約15分のことである。短時間とは言え寒空の下での緊急事態である。送迎バス運転手の善意と施設長への報告の機転に感謝した。知人の施設長は福祉ネットでの関わりが深い。担当の民生委員は老人会でのお付合いもありご本人とも懇意である。こうした様々な繋がりが緊急時のネットワークとなっている。あらためてそれぞれの立場での繋がりの大切さを痛感した。