公智神社の珪化木と西川のホタル2009年06月16日

 昨日、地区センターの図書館分室で西宮市立総合教育センター発行の「北部の自然」という本を借りた。山口を含む北部の地形、植物、生き物などの自然をまとめたものである。地形・地質の章に掲載された「公智神社の珪化木」の写真に見覚えがあった。確か境内の日本庭園にあった庭石の筈だ。
 今朝の早朝ウォーキングの行き先を公智神社とした。行って見ると確かに写真と同じ石があった。これが珪化木だったのか。珪化木については徳風会館の展示説明で「300万年前頃、山口周辺は古神戸湖といわれる湖の湖岸の森林だった。当時活発だった火山活動で大量の火山灰が降り、火山灰に埋まった木々が細胞内に火山灰中のケイ酸分が浸透し、中身が入れ変って化石化したもの」とある。要するに木の化石ということらしい。
 帰路、神社すぐ東側の西川沿いの桜トンネルの小道を歩いていた時だ。街灯の柱に幼い文字が書かれた紙が貼ってある。「ホタルの季節が終るまでこの街灯を取り替えないで下さい。ほたる大好きな子」とある。切れた街灯の交換を待って欲しいということのようだ。ヘ~ッこの付近の西川ではホタルが育つんだ。そう思ってあらためて川面を見ると、確かに中州があり対岸の畑には草叢が繁っている。畑で野良仕事をしていたおじさんに「この辺りの西川ではホタルがいるんですか?」と尋ねた。「ここんところ、結構たくさん飛んでるな~」とのこと。2週間ばかり前に公民館講座で聞いた本田さんの「ホタル講座」では三方コンクリートの西川ではホタルは生息できないとのことだった。ところが西川でも川下の川底に土砂が堆積し周辺に田畑等の環境が整えば生息可能なのだと知った。幼子の張り紙が意外な情報をもたらしてくれた。