図書館分室のありがたさ2009年06月02日

 4月にできたばかりの山口センターに中央図書館山口分室が設置されている。既に何度か訪ねて大いに利用させてもらっている。自宅から徒歩15分程度で頃合いの散歩コースでもある。
 山口センターは支所、ホール、保健福祉センター、老人いこいの家、図書館分室、児童センター、公民館が入居する地区センターである。くらし、健康、憩い、集い、学びといった市民生活をカバーする機能を持っている。できるまでは「箱物行政」のイメージもなくはなかったが、できてみると「箱の中のコンテンツ」はそれなりにありがたいものだと痛感した。ちゃんとした箱があるからこそ収容可能なコンテンツもあるというのも現実だろう。
 とりわけリタイヤした身には、図書館機能はありがたい。地域紹介サイト「にしのみや山口風土記」の執筆には地元に関する資料や著作物が欠かせない。こうした書籍の蔵書は地元公共図書館の最も得意とする分野である。今日も郷土資料関係コーナーで見つけた「西宮の民家」と題する教育委員会発行の書籍を借り受けた。身近に公共図書館がなければ決して目にすることはなかった筈の書籍である。2ヶ月前にはたまたま目にした五木寛之著作の「仏教の旅(ブータン編)」を借り受けた。学生時代以来の私の五木寛之への遍歴の始まりだった。
 終の棲家となったこの地の豊かな自然や歴史や風土に感謝している。反面、自然の豊かさと引換えに都会でしか得られない文化的ストックに物足りなさを覚えていた。図書館分室のオープンがそれを幾分なりともカバーしてくれた。

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